「故障かな?」と思ったら

「故障かな?」と思ったら、今一度正しい使い方がなされているか点検してみましょう。多くの場合、説明書通りの使用がなされていないケースが多いのです。

 

 電源が刺さっていない。

 初歩的なことですが、コンセント及びミシンと電源ケーブルの差し込みがきちんとできていないと作動しません。延長ケーブルを使用している場合など、特に見落としがちです。

 糸が適切にセットされていない。

  糸を通す経路に誤りがあったり、糸が抜けていると適切に縫えなくなります。また、糸の経路に糸くずやホコリがたまっていると、適切に縫えなくなることもあります。
 また、ボビンが左右逆でもうまく縫えなかったり、糸調子がおかしくなることがあります。

 

 適切な針が使われていない。

 針が曲がっている、針先がなめている、規格どおりの針が使われていない、針がきちんとセットされていないなどの理由で縫えなくなる場合もあります。また、針が折れるなどして大変危険です。

 また、家庭用、ロックミシン、業務用、業務用刺繍機それぞれに専用のミシン針があり、それぞれを共用することはできません。

 曲がった針や折れた針は、小瓶などに貯めて、各自治体の指示に従い処分しましょう。

 

 ボビンが適切でない

 ボビンの向きが逆になっている、規格どおりのボビンが使われていない、ボビンが曲がっていたり割れている、糸巻きが適切に行われていない(余計なテンションが加えられているなど)でも、縫えなかったり縫い目が不安定になることがあります。

 ボビンは専用品を用いることをお勧めいたします。

 

 糸調子が不適切

 ミシンは上糸と下糸を絡ませて縛り上げることで、生地を縫い合わせます。それぞれ適切なテンションに設定するのが「糸調子」の設定です。

 家庭用ミシンの多くは下糸の調整ができず、上糸の調整のみが可能ですが、業務用ミシンや業務用刺繍機は、下糸(=ボビンケース)の糸調子設定が必要となります。

 また、家庭用ミシンは下糸の調整ができないため、仕様より太すぎる糸を使うなどをすると、糸調子が取れなくなる場合があります。

 

 カマの周りが汚れている。

 ボビンやボビンホルダーをセットする「釜」の周りにはホコリが溜りがちです。また、折れた針先が釜周辺に残っていることもあります。機種によってメンテナンス方法が違うため、それぞれのミシンの説明書に従ってください。

 

 こんな時は是非ともご相談ください。

〇ケーブルが繋がっているのに電源が入らない。

〇異音がする。音が大きくなった。焦げ臭い。

〇糸を適切にセットしても縫えない、縫い目が安定しない。

〇モーターやプーリーが回らない(固着など)

〇定期メンテナンスをして、ミシンを末長く使いたい。



 

inserted by FC2 system